汚れたダイヤモンドの作品情報・感想・評価

「汚れたダイヤモンド」に投稿された感想・評価

イワシ

イワシの感想・評価

3.6
ダイヤモンド強奪がクライマックスに設定されているものの、基本は家族に纏わる古典的な愛憎劇。ドラマがそこそこ長いけど、ショット/切り返しショットからの発砲、縺れ合い、逃走、警備員との撃ち合いのワンショット等、肝心の場面はB級映画のように単純で良かった。

ニールス・シュネデールが寝ていると強風にあおられた木の枝が窓を叩き割りそこから誰とも知らぬ手が侵入していくる、という夢を見るのだがリヴェット『嵐が丘』によく似たシーンがあった。実際、監督はブロンテの小説の場面をそっくり頂いたらしい。nobodymag.com/journal/archiv…
Import版 DVD

寺尾次郎氏版字幕採録パンフレット
中条志穂氏版字幕対訳シナリオ「ふらんす2017年10月号」

このレビューはネタバレを含みます

とても美しい映画でした。荒々しさもあるけど繊細さも感じれました。

個人的には最初観ていて主人公の復讐の動機が少し引っかかりました。
単純に父親のことが大好きだったから、(父親との穏やかな生活があまり過ごせなかったことも叔父のせいだと主人公は思っていたのかも)っていうのが理由だと思いますが、バックボーンがあまり書かれていなかったのもあり「なんで15歳から会っていない父親なのに復讐をこんなにもしたいのだろう」と主人公の心情にあまり納得できず最初は映画に入り込みずらかったです。
それだけが気になりましたが、後はとても良かったです。最終的には映画に入り込んで観れました。大好きな映画なので星5をつけさせて頂きました。
H

Hの感想・評価

-
血に染まった研磨機がレコード版のように回り続け、ダイヤの僅かな輝きを主人公が見極めてしまう所。フィルムノワール、少し前の時代の映画のよう。
mingo

mingoの感想・評価

4.0
さり気ない演出、魅せるときはえげつなく、現代版「太陽がいっぱい」であり、素晴らしい現代ノワールの傑作。ダイヤの研磨機がグルグル回る上からのショットと主人公の瞳をダブらせた冒頭の鋭いイメージは最後までずっと映画を支配し続ける。一昨年見逃してただけに期待のまんま渋い映画に仕上がっていた、ダイヤモンドの研磨技術を身につけるたびに己の内にある感情まで削っていることに気づかない主人公が迎えるすれ違いが招くラストの悲劇にハラハラドキドキさせられた!この鑑賞後に後を引くヒリヒリ、古典ノワールかよ
Seba

Sebaの感想・評価

-
ウディアレンのマッチポイントやーん
撮り方が、好きくない。理由が、最後までわからなかった
しもむ

しもむの感想・評価

4.0
渋い。
父親の復讐のために、ダイヤモンド一族に潜り込む青年の話だが、スタイリッシュな犯罪劇ではなく、メインに描かれるのは人間ドラマ。

何が良いかっていうと、主人公が人間臭い所。
復讐者としては見十区なんだけど、その分、物語に奥行きが生まれてる。
狭い世界の話なのに、浅さを感じないのはそういう所がしっかり描かれてるからなんだろうね。

監督の次回作は、元日本兵・小野田寛郎をテーマにした作品という事で、それも楽しみ
冒頭数分の映像がガンギマリで素晴らしい。

画面の色彩というか構図というか、質感がカウリスマキ作品に似ていた。そういう質感は好きなので良かった。

単なる格好良い映像でスカッとする復讐劇をする、のではなく複雑な物語を紡ごうとした意欲は評価できる。それが上手くいったかどうかはおいといて。
カットされるたびに輝き方が変わるダイヤモンドと様々な人や出来事を通じて変わっていく主人公(ニールス・シュネデール)を重ね合わせた物語構造は上手くできていた。彼が最後、自分固有の輝きを見つけられなかったのは何故なのか。ダイヤモンドのカットと同じで、人間も一度のミスで全てが台無しになってしまう存在なのか。

父親の扱いも面白い。復讐という行為を通じて無理矢理自分の中に仮想の父親を生み出そうとした結果、本当に実体の父親を得てしまう展開になる。倒すべき父親を自らの手で生み出してしまい、そこから逃げるラスト。成長物語かと思えば、ただ葛藤しただけで何も成長していない。なんか人間虚しいな。

ニールス・シュネデールの演技も素晴らしかったけど、ギャビー役のアウグスト・ディールの発作痙攣の演技が凄まじかった。あと単純に顔が好み。どんどん負け犬の顔になっていくのも良かった。
y

yの感想・評価

3.7
これは単純だったけど葛藤してる人間模様はめちゃ好きなのでよかったです。
音楽凄い好みでした。
エンドロールもよかったです。
主人公が優しい。
監督の独特なセンスと圧倒的な映像美にひれ伏した。
ダイヤモンドが瞳に映るショットが好きすぎて、私の瞳孔も開きっぱなし!
流れる血さえも美しい。

ダイヤモンドの研磨を営む一族の愛憎劇。
そこに犯罪が絡み、お話はどんどん面白くなってゆく。
愛すべきフィルム・ノワール!

人間ドラマがメインなんだけれども、人間くさくなく淡々と物語は進んでいく。
張り詰めた緊張感がたまらなく好き。
ダイヤが放つ幻想的な光とは正反対で、描かれるのは裏切り、孤独、秘密とダークな話。でも、そこには確かな愛があった。

この作品を映画館で観たいがために有休を取ったんだけど、ほんとに観に行って良かった!!!!
個人的に神的作品だった!!
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