汚れたダイヤモンドの作品情報・感想・評価

汚れたダイヤモンド2016年製作の映画)

Diamant noir/Dark Inclusion

上映日:2017年09月16日

製作国:

上映時間:115分

3.8

あらすじ

フランス、パリ。強盗に明け暮れるピエールは、15歳から音信不通だった父が死んだことを突然知らされる。アントワープのダイヤモンド商家生まれの父は、ダイヤの研磨作業中に不慮の事故で手先を失い、その後精神を病み、家族の前からも姿を消し、野垂れ死んだのだ。それを知らされたピエールは、生家から追放された父の過去とみじめな最期に、父の兄ジョゼフを長とする一族への復讐と、ダイヤの強盗を誓う。舞台はパリから、ベ…

フランス、パリ。強盗に明け暮れるピエールは、15歳から音信不通だった父が死んだことを突然知らされる。アントワープのダイヤモンド商家生まれの父は、ダイヤの研磨作業中に不慮の事故で手先を失い、その後精神を病み、家族の前からも姿を消し、野垂れ死んだのだ。それを知らされたピエールは、生家から追放された父の過去とみじめな最期に、父の兄ジョゼフを長とする一族への復讐と、ダイヤの強盗を誓う。舞台はパリから、ベルギーのアントワープへ。しかし生まれて初めてダイヤモンドに触れたピエールは、自分の体内に流れる、父から受け継いだ血が騒ぎだすのを感じるのだった。そしてそれは、悲劇への序章でもあった――。

「汚れたダイヤモンド」に投稿された感想・評価

愚かしい悪い人たちが出てきたけど、理解できないような愚かしさでもなく、共感するところもあり。
愚かしい生き方を抱え込んでしまった人の心情を丁寧に描いた作品。

突然のスプラッターなシーンが心の準備ができてなくて厳しかった。
ooの

ooのの感想・評価

3.8
ダイヤとシネマ、眼球とキャメラ、犯罪と運動。
その法則をわかっている嬉しさが先にきてしまうのは不幸なのかもしれない。
冒頭からの眼と対象物のカット、ダイヤ加工場の絵には感嘆。さらに強引な力で物語を推し進める姿に感動した、そのせいか後半加工場での決行以外はダレてしっまた。
ausnichts

ausnichtsの感想・評価

4.0
この映画、ラストの数シーンが無茶苦茶いいです。

その良さというのは、主人公のピエール(ニールス・シュネデール)、彼の心の揺れが映画的に実にリアルなんです。

実際にありそうとか現実的という意味ではなく、彼は次どうするんだろう、こうはしないでくれと考えながら見ていると、ああそうするんだ、そうか、そうだよなといった感じで納得させてくれるという意味でのリアルなんです。

基本となる人間関係は「ハムレット」そのものですね。さらにいえば、ギリシャ悲劇から連なる、肉親間の愛憎、(高貴なる)人間の没落、そして(主人公の)苦悩といったテーマがベースとなっています。

完全ネタバレを下のブログに書いています。
http://www.movieimpressions.com/entry/2017/11/08/195320
MAAI

MAAIの感想・評価

3.5
鳩!!!に尽きる。痙攣の真似からもつれ込むのも興奮。
みずき

みずきの感想・評価

3.7
最初から最後まで救いがまるでない。復讐は完了できず、しかし新たな罪を抱えてこの先の人生を生きていかねばならない主人公を思うといたたまれない。
この先、彼はどこへ向かうのか…。後味は悪いけれど、単純ではない、一歩踏み込んだ人間ドラマを楽しめる映画だと思う。
reephan

reephanの感想・評価

4.0
昨日の睡眠時間2時間、本日2本目の映画、まったく眠たくならなかった!おもしろかったなぁ。
主人公は男前だけど悪いことばっかりしてるピエール。ダイヤモンドの職人さんだったピエールのお父さんは大事な手を失って一家から追い出されて野垂れ死んでしまった。それは全部その一家、特に伯父さんのせいだ!ということで復讐を目論むお話。

はじまりのシーン、映画!って感じでめちゃくちゃ引き込まれた。悪事に手を染めてきたし、かなり強固な意思を持って復讐しようとするピエールだけど、極悪非道な冷血人間ではないし、人の血が通ってるからこその復讐であって、他人の意見を聞いちゃってなんだかてんてこ舞い(そんなポップな感じじゃないけど)でかわいらしくて、人間味があってあったかい。
悪事の師匠も良い人そう(でほんとはめちゃこわ)だし、伯父さんやいとこ、いとこのガールフレンドもクセのある取っ付きにくそうなとこがあるけどいやなやつでもないし。
人間もダイヤモンドと同じで多面的であり、どんなに小さな弱い光ででも輝けるのかなと思った。
事実だと思い込んでいることは、まったくの事実ではないということ、よくある。話したくなくても話したり近づかないとわからないことなんてたくさんある。復讐劇のようでそれとは真逆の話だったなあ。
繊細な心が徐々に壊れていった
もしかしたら最初から壊れてたのかも

闇深い

ニールスシュネデール美しかった
物語の後半に決定的な場面が登場するのだが、そのときのシチュエーションが素晴らしい。復讐を果たすために進行していた犯罪が、初めて本当の事実を知ったときに意味をなさなくなる。しかも事は壁1枚隔てたすぐそばで始まってしまっているのだ。シェークスピアの「ハムレット」を意識してつくられたというこの作品、白眉はやはりそのシーンだ。

血縁、復讐、真実、そしてカタストロフ、ダイヤモンドをめぐって、それらのドラマが重層的に進行していく。これが初監督作品というアルチュール・アラリ、フランス映画批評家協会賞で高く評価された才能らしいが、ダイヤモンドをイメージする印象的なヴィジュアルも多彩に盛り込み、かなり骨格のしっかりしたドラマをつくりあげた。

1981年フランス・パリ生まれの36歳、父親は俳優で演出家、兄も撮影監督をしているという映画人一家。次回作としては、日本の未帰還兵であった小野田寛郎氏をモデルにした作品を準備中ということで、こちらも楽しみな、今後も期待できそうな若手監督のひとりだ。
ほし

ほしの感想・評価

5.0
現代の古典を観た。カメラは絶対にダイヤモンドをクロースアップで映さずそれが反射された眼を撮る。その視点が無二だろう。些細な瑕疵などどうでもいい。アルチュール・アラリ、青く光るあなたは一体何カラットなのか。
smmt705

smmt705の感想・評価

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近すぎる感情、思い入れ。よく見れば見るほど入れ込んでしまうダイヤモンドのように、感情は多面的なのに目線はひとつに絞られてしまう。ピエールの、人の感情を揺さぶってまで壊してやろうというよりは、むしろ復讐を達成しようと意気込んでいるのに、目の前の事に一生懸命になってしまい、あれ?となっていくあたりがとてもかわいい。ズームズームの緊張感も、みんなの人間らしさも、わたしは好き。
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