たおぱお

傷だらけの悪魔のたおぱおのレビュー・感想・評価

傷だらけの悪魔(2017年製作の映画)
3.0
評価が低かったので期待せずに観ましたが、自分的には考えることが多かった作品でした。

転校先にいたのは、かつで自分がいじめた同級生。
その子の策略にはまり、今度は自分がいじめのターゲットに…という話。

単に自業自得じゃん、で済ましきれない、後味の悪さが残る作品でした。

芥川龍之介の言葉
「世論は常に私刑であり、私刑はまた常に娯楽である。」って言葉が頭に浮かんで…。

同級生の敵討ちのために!と、大義名分を得た同級生たちが、嬉々としていじめに加担する姿が何とも胸くそ悪く…。

悪いことをしてしまった人に対して、全く無関係の第三者が当然のように制裁を加えようとすることへの疑問を一ミリも抱かないのか?
それが若さなのか?
と失望しつつも、

程度の差こそあれ、

偏見を正義と信じて行動することは自分もやってることあるよね…と自戒出来たことも良かったのかな…と思いました。
反面教師にさせてもらいます。

詩乃役の江野沢愛実さんの演技、凄く印象的で良かったです。
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