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あゝ、荒野 前篇のkohimikiのレビュー・感想・評価

あゝ、荒野 前篇(2017年製作の映画)
4.1
冒頭の、新次がラーメンを食べながらあゝって唸った場面と、健二が父親に暴力振られて家中を搔き乱したシーンで鳥肌がたった。
2021年を舞台に、軍事化した日本、絶えない自殺、原発で働いていたサラリーマンに向けられた罵詈雑言など、それぞれの荒野や社会や人に対する憎しみを感じた。
自殺防止フェスのシーンは、熱を持った他のシーンとギャップ?があって違う映画みてるんじゃないかと感じる不思議な感覚があった。

ボクシングを始めて、新次は親や過去に色々あった相手への憎しみをすぐに強さに変えていけたけど健二は人を憎めなかったり、憎しみでは相手を倒せないのかなと思った。
そんな健二と新次の関係性に惹きつけられたし、どうか後編でそれぞれに希望があってくれないかな、、と思った。
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