せんちゃん

あゝ、荒野 前篇のせんちゃんのレビュー・感想・評価

あゝ、荒野 前篇(2017年製作の映画)
4.5
長時間ですが、最後まで引き込まれました。すごーく雑に分類するなら「愛のむきだし」系か?

「息もできない」のヤン・クチュンと、今をときめく菅田将暉が共演するなら、邦画は基本見ない私も観ざるを得ない!
と、フィルマークスの試写会で観賞。
おもしろかった!

ボクシング物語と、もうひとつの要素が同時進行の物語で「もうひとつの要素」は、後編でボクシングとつながってくるのでしょう。

あらすじはさておき、
社会の隅に追いやられている男たちの物語なのに、笑い要素もはいってるしユースケもいるから、ほどよい具合で見られてよかったです。むさい画面を延々観ているのは、なかなか集中力を必要とするので。

そして。
菅田将暉が売れる理由が改めてよくわかりました。なんでもできるんだなと。
キレていっちゃった目をした演技も、テンポがいい笑いの演技もできるし、ラブシーンもいい(大変そうだけど…)!運動神経もよい。校閲ガールみたいなアンニュイおしゃれ男子もできる。ほんと貴重。このまま時代を背負ってほしいです。
もう背負ってる?

そして、ユースケ・サンタマリア。
映画のおいしいとこを全部持ってくうまいやつの座は、リリー・フランキーの次はあなただ!
っていうか少し休んでたんだろうな、ユースケさん。

あと、新宿勤務のひとにとっては
「あー私がいるオフィス見える!菅田君と通ったのかあそこを!都庁とか!ロケに気づかんかった!」みたいな側面でも楽しめるかも。

映画的には、なんらかの「再生」が大きなテーマになったりしているのでしょうが、私にはまだ見えていません。
後編も観に行って確かめたいと思います。