やっと観れた。
決定的な大事件みたいなのは起きないんだけど、ずっと観ていられる3時間。
日本のように島国であるが故に無意識に“外国”というものに閉鎖的な国で暮らしていると、所謂“日本人”と“外国人”の間にある壁は厚く高い。表面上はコミュニケーションを取っているようでも、理解できていない…というか理解すること自体を放棄していることが多い。
そんな日本に帰る所や居場所を失った“日本人”達が、“自由の国”と言われるタイで“日本人”であることのほんの少しの優位性の上で不安定に、そして情けなくもう1度輝こうとしたり、輝いているフリをしたりする。
劇場でしか観れない空族の作品は、日本人が日本以外にいる時のフワフワして地に足がつかないような、また会えるかもしれないけどもう会えないかもしれないという一期一会な感覚を体現しているように思える。
ソムタム食いたくなるよね。辛いやつ。
