父と娘の愛憎入り混じった実話を基にした映画。憎強め。内容は原作の小説を概ね踏襲。
同じような作品だと「はじまりへの旅」を思い浮かべるけど趣は違う。学識と信念を持ち、独自の教育を施していたベン・キャッシュとは異なり、今作の父親は酒浸りのギャンブル狂。そして明らかにダメ親父なのに一丁前な事を口にするからイライラする。
努力して毒親から逃れても、嫌っても憎んでもやっぱり最後は親子なんだなと...
終盤の回想のシーン。父親がした粋な計らいが良かった。それで全て許されるわけじゃ無いけど...
エンドロール、この映画の全てが詰まってた。毒親だったはずのレックス。それでも人間的な魅力があったんだろう、父親との思い出を話す時、兄妹皆んなが爆笑。死後に笑いながら回顧されるって..何て幸せな事だろう。