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ガラスの城の約束のカルピスのレビュー・感想・評価

ガラスの城の約束(2017年製作の映画)
3.7
家庭環境が偏っていると、家族の絆を維持していくのは本当に難しいですね。
親達の生き方や、個性が強すぎると子供達は最初はそれが当たり前の世界だと思って生きてきたのが、次第に世間とズレている事に気づいた時に、そのズレに関して恥を感じるのか、それともそれも含めて良しとするのかは成長した子供の心境によって変化する。

今作の4人の子供達は親の生き方に関しては、大人になるにつれて共感できない部分が出てきて、一人一人自立できるまで成長し、お金が貯まったら家を出て行ってしまう。
しかも主役のブリーラーソンさんが演じるジャネットさんは父親と親子の縁を切る程に至ってしまう。

複雑な親を演じてるのがナオミ・ワッツさんとウディ・ハレルソンさんで、お二人共本来であれば最高に嫌な親で終わってしまう所を、ギリギリでこんな親でも許してしまいたくなる様な見事な演技力を発揮してました。
ウディさんは癖のある役は本当に得意ですよね。

今作は実話をベースにした物語らしく、観終わった後に、つくづく自分の親は普通の親で良かったな〜と思いました。
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