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BLAME!(ブラム)のTabrizmoviesのレビュー・感想・評価

BLAME!(ブラム)(2017年製作の映画)
4.0

3DCGの映像がとにかく美しい。

何千層にもなるという積み重なり増殖を続ける階層都市の壮大、荘厳なビジュアルは、終末的な世界観が強烈に打ち出されていて、音楽とあいまってとても良かった。
ちょっと今まで観てきたどのアニメとも違った質感の絵という感じで、新しいアニメ映像のリアリティを体感した気がした。


原作でもそうらしいが、霧亥は本当に寡黙。
質問されても、ただ「俺はネット端末遺伝子を持つ人間を探してる」と呟くばかりで、なぜ彼はこの孤独で過酷な旅を続けるのか、特殊な道具や能力はどう身に着けたのかなどの疑問は劇中では明らかにならず本作だけでは少し消化不良な部分もあったように思う。

そういうミステリアスなキャラクター設定なのかもしれないが、彼の知られざる過去や人間が都市の違法居住者となってしまう以前、もしくは彼のその後の旅を描く続編だったり、スピンオフ作品のようなものを期待したくなった。

とめどなく押し寄せて人間に襲い掛かるセーフガードたちは、物凄く不気味だったがどことなく「進撃の巨人」を連想させた。ひょっとして作者は影響を受けたのだろうか?
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