試写にて鑑賞させていただきました。
07年に別制作所からあがったフル3D劇場版の話が立ち消えてから本当に長いこと待ってました。
原作者様の長年の作品づくりや瀬下監督スタッフによるシドニアのアニメ化の成功により、BLAME!までもがこうして劇場作となり動く霧亥達を見ることができた事は大変感慨深いものがありました。
105分という短い時間であの膨大な世界を表現するのは大変難しかったとおもいますが、人の手を離れた世界やその技術、重力子放射線射出装置の射出表現、セーフガードなどの重要なパーツが動く映像として大変格好良く描かれていると思います。
説明不足については、世界観自体は弐瓶作品が元々そこまでの明確な説明がなく、作品内に散らばった過去の遺物や技術から読者が想像するような所のある作風のため、原作を読んでいたからといって印象はあまり違いはないかもしれません。
ただ、あまりに短い時間の中で原作では大変魅力的なキャラクター達のストーリーを描き切れていないという点は残念に思います。
そのため☆4.5とさせていただきました。今作がきっかけにこの先にまた続編として描かれていくことになればよいですね。
キャラクターについては、アニメ用に原作より女性はより可愛らしく、霧亥はややイケメンになっておりました。声も霧亥独特の寡黙な表現は素晴らしかったと思います。
映像は人物から背景まで作り込みが細部に至り、一度だけでは細かい設定を見逃している部分も多いと思いますので、公開後にまた確認も込めて改めて映画館で観たいとおもいます。
