トランスマスター

妖怪百物語のトランスマスターのレビュー・感想・評価

妖怪百物語(1968年製作の映画)
2.0
♯24 「大映京都の妖怪三部作」第ニ弾

その比率
時代劇9:妖怪1

舞台は江戸の下町
悪徳商人但馬屋は寺社奉行の役人や町内の権力者を抱き込んで、庶民の住む長屋を無理やり取り壊し、遊廓を作って利益を上げようと画策する。役人を接待の余興として百物語の会を開催する。これは、百話の怪談をひとつ語り終る度に百本の蝋燭一つずつ消していくもので、最後の灯りが消えたとき、妖怪が出ると言われていた。百物語の終りには必ず、憑き物落しの呪い(まじない)を行う作法になっていたのを呪いを怠った事で祟りが起こる本格時代劇です。

◆良い点/注目ポイント
・【置いてけ堀】の舞台が、墨田区の本所という事を初めて知りました。
・唐傘小僧の可愛い姿に癒されます。ペットにしたい。
・置いてけ堀、ろくろ首、のっぺらぼう、唐傘小僧、大首、百鬼夜行のエピソードが、楽しめます。

◆総括
・私は水木しげる氏の『妖怪百物語』という本を小学生の頃に持っていたのですが、その表紙や挿絵の妖怪『土転び』がロウソクを持っている姿が印象的でした。今作では実写でその姿を拝めたのが感動ポイントでした。

この作品は勧善懲悪の時代劇を楽しみたい方にオススメです。(妖怪はオマケ程度の存在です。)

-2022年24本目-