妖怪百物語の作品情報・感想・評価

「妖怪百物語」に投稿された感想・評価

このレビューはネタバレを含みます

悪いやつは破滅するっていうよりかは、信心深い日本人を表したような映画。
ポンコツおぼっちゃまが傘おばけと仲良くなるシーンなんかは心がほっこりする。
呪いって一体なんだろう。
よくわからないがよくもまあこんなにうまく妖怪を沢山だしたものだ。
昔ながらの特撮といった味わいがあり、チープに見えるのに妖怪の雰囲気があり、よい。
百物語をするのであらば、しっかりとお祓いの儀をすべきだし、そもそもそういうことに手を出すのもよくないなと思う。
horahuki

horahukiの感想・評価

3.9
町の有力者の但馬屋が極悪奉行と結託して、金儲けのために沢山の人々が住んでいる長屋を取り壊そうとしていた。そこの住民である主人公は、この悪行を阻止しようと但馬屋主催の百物語に潜入するもバレてしまう。そして住民たちの頑張りも虚しく取り壊しが始まってしまい…という話。

こういうの大好き♫
時代劇+怪談(妖怪)+特撮は最強ですね!
妖怪の特撮がめっちゃ良い味出してて最高です♫怖がらせようとしてくる不気味なやつから、愛されキャラにしたかったのだろう妖怪まで沢山出てきます。その愛されキャラのはずの「から傘おばけ」なんですけど、残念ながら普通に気持ち悪いっていう…。ちなみにジャケの真ん中のやつです。

そんで、地味に見せ方がうまい!
全部着ぐるみとか作り物なんですけど、普通に怖いんですよね。やっぱり妖怪とか怪談は時代劇の雰囲気にめっちゃ合ってて怖さ倍増!子供の頃に見てたら多分トラウマレベル(笑)

でも妖怪はクライマックスまでほとんど出てきません。基本は、金儲けのことしか考えてない悪い奴らに町民たちが虐げられる時代劇です。何とかして自分たちの住むところを奪われまいと頑張る町民たちですが、金持ちが権力者と結びついてるから全部もみ消されるという理不尽さ。見てるだけで腹が立ってきます(笑)

一応、勧善懲悪ものの体を成してはいますが、『大魔神』のように完全な勧善懲悪ものにはしていないのが面白いです。

悪いことをした輩が妖怪に襲われていくんですけど、それは悪いことをしたからというより、百物語のしきたりに従わなかったから。百物語が終わったら、とある儀式をしないといけないというしきたりがあります。この作品に出てくる悪い奴らはそれをしなかった。それだけなら良かったと思うんですけど、そいつらはその儀式の代わりに賄賂的なものを配るということをしたんですね。これは妖怪を馬鹿にする行為。もっと言えば神に対する冒涜。だからこそ彼らは妖怪たちに襲われた。これは、神を冒涜した輩に対する罰を勧善懲悪ストーリーとシンクロさせて描いた作品だと思いました。だからタイトルが『妖怪百物語』なんですよね。妖怪に殺された者の家族が泣き崩れるシーンがあるのも勧善懲悪を根本に置いていないことを物語っています。

クライマックスに妖怪が大量に出てくるシーンは圧巻の迫力ですし、なかなか見ごたえがありました。どうやら3部作のようなので、チマチマ見ていこうと思います。
『大魔神』の製作スタッフが集結して作った大映特撮映画、という言葉につられて観たが、観てみたら、くだらん作品だった。


物語は、悪い奴らが弱い者いじめ(この映画の場合は、長屋などからの立ち退き)をして、妖怪に懲らしめられて……という単純なもの。

特撮といっても、見慣れた妖怪(ろくろ首、傘お化けなど)が出る程度。

観る価値なかった。
至福を肥やしてた悪い連中が妖怪達に憑つかれて死んでしまった。久々にすっきりする作品に出会えた☺からかさのお化けが可愛かった👻
Hawkwind

Hawkwindの感想・評価

4.5
大映得意の勧善懲悪もの時代劇としてしっかり作っているため、見応えがある名作。次作の『大戦争』は大駄作なので、あれは別物として認識したい。
妖怪は作り物っぽい着ぐるみクリーチャーが多いが、実に怖く感じる。
コミカルなカラカサお化けも結構グロいし、浪人の伊達三郎を襲うろくろ首はもう少し首が細かったらリアルに怖い。
キャストは藤巻潤と高田美和の大魔神第一作コンビに、林家彦六師匠やルーキー新一といった芸達者も好演。
最後の百鬼夜行の美しさは特撮の歴史に残るものである。
☆☆☆★★★

我が生涯初鑑賞ホラー映画(^^)

何しろ年端のいかない子供時代ですから、【人は死んだら化けて出て来る】その事実に震え上がったもんですよ。
「それじゃあ、この世には幽霊が一体どれだけ居るんだ!」…と(>_<)

暫くは完全なるトラウマ映画でしたね〜。今では愛すべき作品なんですけどね。

後にも先にもトラウマになったのは、この作品と。もっと前に親に無理矢理乗せられた、人生初のジェットコースターにビックリして、40度越えの知恵熱にうなされた事。
勿論この作品でもうなされて40度越えの知恵熱を出しましたよ(笑)

エピソードとしては最初のろくろっ首と、その後に出て来るのっぺらぼうの話が、当時からわかりやすさで特に印象に残ってましたね。
昔から何度もテレビでリピートされる度に観てますが、今回久しぶりに観た事で、このろくろっ首のエピソードに出てたのが。私の大好きな伊達三郎だったのに気が付いた。
そりゃ〜面白いに決まってますわ。
テレビ放送だと、最後に妖怪達が画面奥に去って行くところで終了なのですが。本編ではその後に後日談が有ったのも今回久しぶりに観た事で分かりました。
あ?円盤を所有している人には当たり前の事か!

ちなみに当時劇場で観た時は3本立てだったんですが。他の2本が、『ガメラ』と『エレキの若大将』だったのを、はっきりと覚えてます(^o^)

追伸
今回観たプリントはかなり画質が良好でした。
おそらく少し前にニュープリントを焼いたのでしょうね。
良き!良き!

(2017年8月6日 国立近代美術館フィルムセンター大ホール)
TSUBASA

TSUBASAの感想・評価

1.6
【妖怪の存在意義】
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監督:安田公義
製作国:日本
ジャンル:時代劇
収録時間:79分
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なるほど。『妖怪大戦争』より先にこちらをみるべきでしたね。いわゆる勧善懲悪物であり、調子に乗ってる富裕層を妖怪が懲らしめてしまうというシンプルな設定。ところで妖怪とは何だ?とふと思ってしまいました。しばしば妖怪は悪役として登場しますが、面白いことに冷静に考えたら正義の味方の場合が多いことに気づかされます。

そのおどろおどろしい容姿は見るものに恐怖を与えますが、「悪いことをしてると妖怪に食べられるぞ」という口文句からもわかる通り、悪を懲らしめる存在であるということに気づかされます。これは僕の個人的な解釈ですが、妖怪とは道徳の権化みたいな存在だと思ってます。誰だって子どもの時に、道徳的にいけないことをしてしまうかもしれません。そういう時に妖怪という恐怖の存在を教え込むことにより道徳性を正そうとするのです。いわゆる「必要悪」のような気もしますが、民間伝承の中で妖怪とはこのような存在意義を持っていたのではないかと推測できます。

今作は、『妖怪大戦争』にも出てくる妖怪がたくさん出てきます。油すましや轆轤首などです。百物語と言われるように、たくさんの妖怪が出てくるので面白いです。妖怪の教科書的映画と言われるのも頷けます。「怖い」という感情はあまり抱けないですが、妖怪好きからするとワクワクするのではないでしょうか?
ただ、流石に今作の目玉妖怪と思われる「大首」は子どもが見ると相当のトラウマかと思われますが。。僕もこの笑い声と顔は子どもの時に予告編を見ましたが割とトラウマでした。

このように、轆轤首や泥田坊など、言えば大体の日本人は理解できるというこの共通の大衆文化は評価すべきことだと思います。妖怪は日本が誇る伝承文化と言えるでしょうね。文章とスコアが一致していない気もしますが気にしない。。『妖怪大戦争』と同じく、不満はないもののスコアはこれくらいかなあ、といったくらいなので。

にしても大映の特撮、気に入りました。僕は『大魔神』を一番みたいのですが中々店舗にない模様。根気よく探していきたいと思います。

ちなみに女性がよくする「化粧」とは元々お化けや妖怪を表す「化生」から派生したものだそうです。つまり、、化粧をするということは妖怪に化けてしまうということだそうで。。いやはや語源はおそろしや。。
古典妖怪大集合!
妖怪たちが、完全に「正義の味方」であるため、全く怖くなかった。

妖怪の教科書的な映画。妖怪たちがうようよ集まった姿は壮観!
くらげ

くらげの感想・評価

3.0
古典妖怪映画、ろくろっ首にのっぺらぼう、から傘オバケの古典妖怪パイセンのオンパレード、金に目がくらみ言い伝えや敬う心を蔑ろにするとどうなるのか、とても分かりやすく時代劇的にもお約束映画でした。
【ジジイの言う事と言い伝えは、ちゃんと聞こうね!めっ!】


《勧善懲悪》
「善を勧め、悪を懲しめる」ことを主題とする物語の類型の一つ。

時の権力者は、長屋に住む貧しい人々の家を潰しに潰し、土地代でガッポリ儲けていた…。

ウハウハな奴らは、余興に『百物語』を開始するのだった!
だが…
百物語の終りには必ず、憑き物落しの呪い(まじない)を行う言い伝えなのにッ!

僕ら今イケイケなんで〜(σ*'3`)σ
やらずに解〜散!!

妖怪たち「さーって懲らしめに行くかー」(*´益`*)


勿論、妖怪の中には怖い子ばかりじゃ〜ないッ!
日本のいいトコっ〜そういうトコっ♪
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