鰹よろし

スペース・ラインの鰹よろしのレビュー・感想・評価

スペース・ライン(2012年製作の映画)
2.2
 各セクションに専門家を配置し共同で宇宙エレベーターの開発に取り組む企業と、ラボ1つで他分野のデータは余所から頂戴しようという企業の攻防。

 結果的にジャンがいたからってな話になってくるのかな。各分野に専門家がいようともそれを最終的には集約しないといけない。これが難しいところで、整合性や調整がデータだけでなく人間で図られなければならなくなる。それを考えれば後者がそれを他企業のもので人員を割かずにやろうとしていたのは効率的だったのかな。

 ジャンが潜入後に各セクションの案内が為されるわけであるが、これはどこかバラバラな人間たちを描くということだったのだろう。それを彼女が繋いでいく。潜入先の企業とスパイを強いられている企業との両方でだ。片や人間を、片や情報を繋ぐ。ここが彼女の葛藤の中で大きな選択を迫られるところで、だからといってそこまで彼女の苦悩の部分がうまく描けていたかと言えばそうでもない。
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