観るひとの状況によって感想が異なりそうな作品。
主人公(工藤)はまだまだ若い、だからこういう結論を選ぶことができる、と思ってしまうのは、自分がもう既婚の30代だからか。どんな環境にも必ず善し悪しあるし、なんて現実主義のわたしはラストを少々冷めた目で見てしまうのでした。
映画としては後半のストーリーが好みでなかった…冗長で、蛇足に感じる。
そもそも全般的に、つっこみたくなる描写も多々あり。特に職場の様子はちょっとなぁ、セキュリティゆるゆるだし、辞め方はありえない、変なホラー箇所も意味不明。
原作と異なる箇所がいくつかあるが、そちらのほうがまだ飛躍しすぎずリアリティがあったのになぁ。観るひとの現実に寄り添うようにみえて、結局ファンタジーのなかで終始しているところにがっかり。
