超能力を持つ高校生が騒動を避けようと暮らすなかで、変人クラスメイトたちが起こす珍事に巻き込まれ続ける姿を描くB級コメディ映画。原作未読。
ショートコント的ギャグにツッコミを入れまくり、どんどん切り捨てていく空転しがちなギャグの連続はシーンが間延びして行間の繋がりの希薄な展開に。
胡散臭いムロツヨシのマジックで災難が始って集約する展開や、文化祭でのクラスの出し物が「校庭にある変わった石展」というふざけたことが後に、高校生が次々と石像になり兵馬俑のようにクラスの石展に並べられることに繋がるシュールな展開も、このことで物語の繋がりや内容も薄くなり、媒体の垣根を埋めるまでにはいかなく冗長に感じることも。
『ヒロイン失格』の桐谷美玲のようなシーンに関係ないハチャメチャな顔芸が幾度となくあることも疑問だが、最後まで押し切った展開は良かったのでは。
ツッコミをし続ける映画なのに、映画に対してのツッコミは入れさせないようとする、事前に予防線を張る弁解セリフに苦笑するのはコメディ映画としてどうなのか。
「おっふ」という品詞を編み出した原作者は凄い。