ザ・王道。
終始電車を舞台に繰り広げられるパンデミック。密室での怖さが十二分に伝わる作品。
それに加え極限状態での人間模様をしっかり描いている。ゾンビものでハッピーエンドは滅多にないけど道中のモヤモヤや伏線をしっかり回収しておりスッキリとした幕引き。
(前章で韓国情勢による描き方かと思ったが本作の人間模様はどこでも全然ありえる。権力がある者の自己中っぷり等)
主人公は多数いる。本来の主人公は早々にゾンビの性質に気付く頭の良さ。屈強な大男は強靭な肉体と精神の持ち主。ホームレスはキラリと光る逸材。主要人物は皆キャラがたっていて誰かしらに感情移入できる。
何より自己中権力派であった主人公のパパが周りを助けようとする娘や大男の影響により変わっていく様は感動。
こんなにカッコイイ「ここは俺に任せて先に行け！」を久しぶりに見た気がする。
