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ダゲール街の人々のほのレビュー・感想・評価

ダゲール街の人々(1976年製作の映画)
4.0
アニエスヴァルダの事務所があったダゲール街に住む人々の生活を映したドキュメンタリー。

人々の生活はダゲール街の商店に根ざしていて、肉は肉屋さん、香水は調合屋さんといった様に小さい専門店で買い物をする。買う物は自分で選ぶのではなく店員に頼んで出してもらうから、自然と会話がうまれる。この肉は今日のおすすめだよ、おいしいよ!とか。じゃあこれを買おうかしら、とか。現代は全てが仕組み化されてるから、買い物に行っても一言も喋らないで事が済んでいく。合理的ではあるけど、モノクロームな感じが少し寂しい。
古き良き彩り豊かな日常をゆったり眺めて、心が満たされる、そんな映画だった。
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