ゆうすけ

スプリットのゆうすけのネタバレレビュー・内容・結末

スプリット(2017年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

シャマランは映画基礎体力が高く、ジェームス・マカヴォイの演技力も相まって多重人格という手垢にまみれたモチーフをすごい迫力で見せていく。孤独な少女と、多重人格のひとつの少年=へドヴィグがはからずも交流していく下りにはグッときた。

ただしラストのビーストとの戦いが、少女がビーストを乗り越えるのではなく、ビースト側からの共感による解放で終わってしまうのは明確にヌルいと感じた。これは結末で物語をシャマラン・ユニバースにつなげるため、〈群れ〉を殺すわけにはいかなかったから……なのだろうが、本作単体の作劇としては失敗していると感じた。
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