夏映画で一番楽しみにしてた作品。
随分前に原作も読んで、合戦までの流れや登場人物の関係性やら理解してたし良かったけど、知らん人は、なかなかにちんぷんかんぷんやろな。不親切な作りや。
お家存続の為に利に走る大名がいるなかで、豊臣家への義を貫き通した石田三成を演じる岡田くんをはじめ、役者陣の演技に魅了された。素晴らしいロケーション、美術などなど、画の重厚感もたっぷり。あと、臨場感のある、泥臭い戦場の迫力にはなかなかに圧倒された。もうちょっと引きの画で、スケールのデカい合戦が観たかったけどね、、。
原作のような、東西両軍が激突するまでの過程や人間模様を濃密に、深く掘り下げて描き、それらのあらゆる要素が結実して感情昂ぶるラストバトルへ、て言うのでないのが残念。まぁ、尺の問題やらもあるし難しいわな。映画は要所要所をかいつまんで表面的に描き、駆け抜けるように淡々と進行。なので、最後の決戦に至っても、カタルシスめいたもんが無かったかな。
物足りなさは大きいけれど、映画化してくれただけで大満足。感謝感謝。
