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ボーダー 自由への扉/シーラーズの9月のpoteoのレビュー・感想・評価

4.0
1979年のイラン革命の暴動により翻弄され、命すら危ぶまれる中、全ての資産財産をかなぐり捨てて国外に逃げ落ちる一家の話。
常に悲壮感と緊迫感が有り目が離せない。
特に古くからの使用人親子が、溜め込んでいた社会構造への不満を雇用主の個人へと向けられるシークエンスは下手なホラーより怖かった。
親子で理不尽さを純粋悪と必要悪との多重で見せてることでシナリオに厚みを感じた。
世界史でも出てくる大きな革命で背景やその後の影響にも大きい革命だが、あえて宗教や政治の色を全面に出さず、市井の人々にフォーカスを絞ったのは良かった。
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