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映画 夜空はいつでも最高密度の青色だのjuriのレビュー・感想・評価

3.8
一瞬で都会に住んでいた頃の気持ちに引き戻された感じがした。どこへ行っても人がたくさんいて、人が少ない場所とか時間を選んでいるつもりなのに混雑してて、とにかくその人混みを抜けるのにいつも必死だった。わたしは人にぶつからないようにするのに精一杯だったのだけど、そんなことで疲弊してる人はあたりを見回しても自分しかいない気がしていた。

足元しか見たくない。
上を目指そうって鼓舞する歌は、いまの自分には響かないどころか苦痛にさえなる。前向きになれなくて悪かったね、そのせいで周りを嫌な気持ちにさせて悪かったね。底辺かもしれないこの生活にも、美しいものはたまに転がってる。それを見落とさないように下を向いて歩いているんだ、階段で転ばないように注意してるんだ。

どんな前向きな人間より生に執着してる。
ざまあみやがれ。
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