試写にて。
暫くぼんやりしながら渋谷を一人で彷徨っていたいくらいの素敵な余韻を感じる作品でした。
発し出したら止まらない詩のようなセリフや、もうどうしようもない時に「ふっ」っと気が抜ける瞬間。
愛やら恋なんて陳腐で滑稽だし、生きることはイコールお金だし。
本音のような嘘と、嘘のような本音。
突然目の前が真っ暗になるようなことも、寝ても覚めても輝きを増し続ける出来事も隣り合わせ。それでも生きてる、生き続けてく私たち。
田舎生まれ、田舎育ち故、そもそも「東京」や「現代」を描いた作品にはグッときてしまうのですが、その中でも(私には)かなり響いた作品でした。