りざ

映画 夜空はいつでも最高密度の青色だのりざのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

久しぶりに石井監督らしい作品を観たかな、と

恋愛映画とは謳ってるけども、どちらかというと、登場人物のその根底にある人間性に惹かれる作品
それだけに、もっと掘り下げてもいいのかなと思うキャラや場面も幾つか
少し謎めいた感じがいい塩梅なのかもしれないけど

詩集が原作なだけあって、単なる原作付きの作品でなく、監督が解釈した世界が繰り広げられてるあたりが良かった
漫画原作等で多い"原作に忠実でない"みたいな意見に、真っ向から立ち向かうテイストではあるものの、そういったものに何処か取り憑かれる事の無いある種新しい製作の仕方を見た気がする

撮影機材的な問題なんだろうけども、画調が所々変化していたのが少し気になった
登場人物達の不安定さと重ねて考えるとそれでもいいのかもしれないけど、急に変わったなぁって思うところもあるのでなんとも言えない
タイトルに付いているだけあって、青の色調は綺麗に感じた

やっぱりこれは、恋愛ドラマじゃなくて人間ドラマ
りざ

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