キミシマユウキ

映画 夜空はいつでも最高密度の青色だのキミシマユウキのレビュー・感想・評価

3.2
看護師とし生活しながらも夜はガールズバーで働く美香、左目が見えず工事現場で日雇い労働者として働く慎二。2017年の東京で生きずらさを抱えた若者が出会い…

『川の底からこんにちわ』『船を編む』の
!!石井裕也監督!!
によるラブストーリー
原作は最果タヒによる詩集。
全然興味なかったが誘われたのでなんとなく鑑賞。


悪い予感だらけの今日と明日が、

少しだけ、光って見えた。


とっても詩的な表現が多いなぁ…
なんて陳腐な感想を思ってたらやはり原作がストーリーのない詩集。
そこからよくこんな物語を構築したもんだと驚いたが、面白いかどうかは別。
ちょっと自分には青臭すぎるナレーションが正直感情移入出来ない。
そして日本の低賃金労働者の描き方がかなりリアルなので
「そんなの見たくねぇよ…」
と哀しくなってしまった。
詩的な作品は自分には合わないのだろう。
文学的教養不足に猛省致します。

主演の池松壮亮くんは凄い。
いつもボソボソ喋る演技が多いが今作ではジェシーアイゼンバーグのような早口キャラ。彼のヘンテコなキャラがなかったら最後まで観れなかったので良かった。
YUIのCHERRYを歌ってるシーンが一番のハイライトだ。
ヒロインは今作で初主演の石橋静香。
今作でのキャラも顔も好きではなかったです。チェンジで。
あとは松田龍平や田中哲治などが上手いこと脇を固めてくれていたのでそれなりに楽しめる。

個人的には全然ハマれなかった作品だが、好きな人は好きなんじゃないでしょうか!?
共に観た人と笑うタイミングが一緒だったのが唯一の救いでした( ̄▽ ̄)

ポエム好きの人、お洒落な邦画が観たい人、そして中二病な題名の映画が好きな人にはオススメの作品。