泣くまでいかないけど悲しい、
そんな消化しきれない思いの貯蓄を
誤魔化すように口にするタバコ。
言葉にできない沈みの心地悪さが
一言で伝わる石橋静河さんの
「死ねばいいのに」。
毎月、借金返済のようにやってくる
家賃、光熱費、水道代を眺めながら
降りられないランニングマシーンの上で
「大丈夫」を求めてるみたいな
池松壮亮さんの「会いたい」。
ずっと嫌な予感がするんだ、
心許なさがこんな伝わる表現ない
ってくらい、いい。
キスもセックスもない
だけど、至高のラブストーリーだし
希望のパワーに溢れたラストだった。
たくさんの人がいる都会で
小さな同じものに目を向ける人と
出会えたらいいね