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映画 夜空はいつでも最高密度の青色だのtoraのレビュー・感想・評価

2.8
元ネタを知らずに鑑賞。
言葉の並びと回しが独特だなぁと思って観てたら、詩集が原作とな。納得!

邦画らしい邦画というか、寂しさとかやりきれなさが満ちた終始静かな映画。
そして(失礼承知で申し上げますが)主人公が全然美男美女じゃない、フツーの人って感じ。

それが妙に、本当ぽいのかも、と思う構成だった。

冒頭の
“都会を好きになった瞬間、自殺したようなものだよ”
っていう一説が妙に印象的だった。

この映画の中に描かれること、孤独感とか焦燥感とか攻撃性とか弱さとか、には、共感しない。
けど、そのザラッとした心の感覚は身に覚えがあるなぁと思って観ていた。
もやもやしたり、ザラザラしたり、なんかそーいう、特に名前の付いてない、後から思い出せないような時間が、人生の大部分を占めてるような気もする。と、この映画を観て思ったりした。

面白い!って感じじゃないけど、また観るかもなーって映画。
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