masacco

ドリームのmasaccoのレビュー・感想・評価

ドリーム(2016年製作の映画)
-
勇気をもらえた反面、差別問題は根深いなぁと思った。有色人種であること、女性であることで、そもそもダブルマイナスからのスタートだ。キャサリン、ドロシー、メアリーは、才能も度胸もあって、期待以上の結果を出せたから白人男性たちから認められたわけで、そうではなく“普通”だったとしたら?あの薄暗い計算室に閉じ込められていた多くの名もなき女性たちのように。
上司や同僚からの、「身の程をわきまえろ」と言わんばかりの視線や言動、当然の権利の要求を「前例が無い」と却下され、「計算係の名前は要らない」と貢献を抹消される...そんなことがずっと続くなんて報われなさすぎる。
偏見、差別、ダメ!
ファレルの音楽が陽気だから、シリアスになりすぎないのかな。
トイレに行くのに片道800mって、そりゃキレるわ。
キャサリンが何往復もしたその道程をポールが走るシーン、そして、キャサリンのためにドアを開けて待ってあげるシーンにはグッときた。
masacco

masacco