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ドリームのIdeonのレビュー・感想・評価

ドリーム(2016年製作の映画)
4.0
1960年代、ソ連とアメリカが宇宙競争を繰り広げていた頃、数学の天才キャサリンは黒人家庭に生まれたが、周囲の援助もあって大学院を修了し、NASAに就職した。しかし、まだ黒人差別、女性差別が根強く、なかなか活躍の場は与えられなかった。それでも、彼女は持ち前の驚異的な計算能力でNASAの宇宙計画に貢献していくというお話。
この時代のアメリカがいかに差別的な社会であったかがよく描かれている。主人公の三人の黒人女性を演じた女優さんたちの好演はもちろんだが、好意的な上司を演じたケビン・コスナー、差別が染みついている上司を演じたキルスティン・ダンストははまり役で素晴らしい。原題の「隠された数字」というのは分かりにくいとは思うが、邦題を「ドリーム」とつけた配給会社はどうかしているとしか思えない。
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