Nichika

ドリームのNichikaのネタバレレビュー・内容・結末

ドリーム(2016年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

映画はその時の時代を映す鏡のようだ。
人種差別を受けたことがないものには、うける側の気持ちがわからない。というか差別されることに対する気持ちはどんなものかという発想を持てなかったんだろうな。彼女は初めて積もった不満をハリソンにぶちまけた。そこから次第に人種差別に対する考え方が取り壊されていったように感じた。内に秘めておくことは誰にでもできるけどそこから行動出来る者にしか見えない世界がある。それを3人に教えてもらえなような気がする。自分の可能性を自分で閉ざしてしまいたくない。前例がないと拒絶されてきた事柄をなんなくやりこなして行く姿が爽快でかっこよかった。今まで白人の学校に黒人が言った事例がない。宇宙に行ったアメリカ人もいなかった。だが前例を作り名を残した。規則で出来ないことがある場合は前例を作ってしまえばいいのだ。何という発想だろう。どんな事もみんな家庭を持っているけど、そんなことを理由に挑戦しないだなんて考えはなかった。忙しくてやりたいことができないと訴える方に是非とも鑑賞していただきたいものである。
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