MmeWednesday

ドリームのMmeWednesdayのネタバレレビュー・内容・結末

ドリーム(2016年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

私の大好きな映画「ヘアスプレー」と同じ時代(1960年代)のお話。NASAで働く黒人女性数学者3人を描く実話です。主人公のキャサリンさんは、2020年2月にお亡くなりになっています。

心に残るシーンはいくつもあるのですが、なかでも主人公の上司がトイレの看板を壊すシーンが好きです。

主人公が数学力で認められ上司から信頼されるも、職場に有色人種用のトイレがないことで仕事に遅れが出る。それを上司に叱責され、職場に有色人種用のトイレがなく中座せざるを得ない現状を訴える。上司が彼女の能力を阻む環境に気づき、バールで“有色人種用のトイレ”看板を壊し、トイレはどこを使ってもいい!それよりより良い成果を!と伝えるシーンは感動する。

主人公と比べるのはおこがましいですが、私も高校は数学専攻、大学でも少し数学を学んでいました。子供を産んでからIT業界で復職するも、ワーママであることで悔しい思いをたくさんしてきました。
能力があっても、他の男性同僚とはスタート地点や環境が違います。5時に帰れるんじゃなくて、帰らざるをえないんです。

OECD諸国で男女間収入格差が最もひどい日本人女性、この映画に「わかるわかる」とうなづく女性は多いのではないでしょうか。
1960年代を舞台にした映画と、2022年の私たち。日本社会がより良い方向に向かっていることを願って。
MmeWednesday

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