七色星団

ドリームの七色星団のレビュー・感想・評価

ドリーム(2016年製作の映画)
3.8
真っ直ぐ目標に向かって努力をすれば夢は叶う、という正にアメリカ映画らしいアメリカン・ドリームを描いていて、観ていてスカッとする作品だった。
実話ベースだということと、登場人物に心底意地悪な人や、不幸になった人がいないのも鑑賞後の”のどごし”が良い理由かな。

何せアメリカの60年代での黒人女性の成功物語。それも日常における半径数メートル内で手に届く幸せを手に入れました的なお話ではなく、宇宙プロジェクトにおける貢献を描いた大成功物語という、大枠を知っただけでも興味津々なストーリー。

NASAの新しい未来を切り開いた3人の女性の話で、メインは天才数学者のキャサリンにフォーカスを当てるけど、誰をメインに持ってきても話映え、画面映えするだろう配役が素晴らしいんだ。
ピンチに陥っても毅然と、そして時にコミカル。感情移入し易いキャラクター造形だから、彼女達の主張が通った時に観客も同じ様にガッツポーズ!
こうなったらもう作品の勝ち。最後までノリノリでいっちゃいますから。

ケビン・コスナーも久し振りに見たけど、「よっ!理想の上司!」
ってハマり具合い。格好良かった。

「ドリーム」は同じくマーキュリー計画を題材に製作された「ライト・スタッフ」とセットで観たい。
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