率直な感想としては凄く重たい内容のスパイ映画だということと、ジェニファーローレンスの女優魂が感じられる熱の篭った彼女の写真集みたいな映画だということだ。
意味のある脱ぎっぷりと力強い美しさがジェニファーローレンスから漂う。しかし彼女の顔にはほとんど笑顔がない。強い眼力や、感情は感じられる。私は彼女の笑顔が見たい。しかしその願いは叶わない。ずっとシリアスで、暗い世界観。誰を信頼していいのか分からない駆け引きがハラハラドキドキ度を上げ続ける。
騙し騙されの駆け引きがメインになってくるのでアクションスパイ映画を観に行くぞー！と思っていくと拍子抜けかも。しかし勝手なイメージですが、元来スパイってのは洗練された訓練を受け、駆け引きが上手い者なんだと思うんですよね。爆発とか、街中をカーチェイスとか、または派手な秘密兵器とか無いと思うんですよね。そう考えると、ちゃんとスパイして、しかも女性スパイを描き切ったことが評価されるべき映画だと思いました。
