ロシアの女スパイのお話。ギミック満載のスーパーカーや科学技術の粋を集めた諜報七つ道具みたいなのは一切出てこず、終始色仕掛けと頭脳戦心理戦で緊張感が凄い。
ハニートラップは単なる色仕掛けではなく、相手の欲しいものや心の穴を埋めるのが極意、みたいな話は妙な説得力が。
結局、最後まで主人公が誰に付いて誰を裏切るのか予想できなかったし、思わせ振りな電話で終わるラストシーンも良かった。あ、この曲はまさか!って。
フィクションなんだけど、こういうの見るとロシア恐いアメリカ怖い。こういう作品が出てくる土壌というか、メンタリティがあるように思う。
先の世界大戦も情報戦で開戦前から負けていたのではという気がしてならない。