kissed3

たたら侍のkissed3のレビュー・感想・評価

たたら侍(2017年製作の映画)
2.4
出雲の自然がおりなす映像美が印象的で、特に序盤は癒されることも多かった。

錆びない鉄をつくる一子相伝の技を受け継ぐことになっていた伍介は、鉄をつくるより村を守る侍になりたいと野望を抱いて村を出るわけなんだけど…。
これが割りと現実をがんがん突きつけてゆくスタイルで、とんとん拍子に侍になれるわけもなく、戦えもしなきゃ頭も悪いという伍介を「ただの夢見がちな田舎者」として描いていることにびびった。
一応主人公だというのに、伍介のかっこいいシーンか映画の中でただの一度も出てこないなんてそんなアホな。
伍介のせいで人はバタバタと殺されるし、でも伍介は主人公だからしぶとく死なず、観客の怒りと呆れだけを背負ってスクリーンの中に立ち続ける…。

夢なんて見るもんじゃない、足下をしっかり見て歩けとでも言いたげなこの映画をLOVE、DREAM、HAPPINESSを掲げるLDH社が制作してることに驚いた。
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