インディーゲームを取り上げた作品だと『Indie Game: The Movie』が有名だけれど、こちらは日本に絞って、なおかつ開発者個人というよりもコミュニティであるとか、インディー業界の現状と今後であるとか、もっと俯瞰的に扱っている。『GameLoading: Rise of the Indies』の日本版といった所か。若くしてチャレンジする人、大手を辞めて挑戦する人、インディー業界を盛り上げようとする人、立ち位置は様々でも、「作りたいと思うものを作る」という情熱は共通。インディーゲーム開発者・志望者にはたまらない内容だろう。
面白かったのが、コミュニティの大切さ、開発者同士の交流の重要さを強調していること。『Indie Game: The Movie』では自身の内面を表現し、世界とつながるためのツールとしてゲーム開発をしていた。このモチベーションは大切なんだけど、クリエイター気質だけでは食べていけない。そもそも日本にはインディーを応援するという土壌がほとんどなく、同人に留まってしまっている。全てはこれからだけれど、もしその道を選ぶのであれば、殻を破るのは必須のようだ。