住処

否定と肯定の住処のレビュー・感想・評価

否定と肯定(2016年製作の映画)
3.5
授業課題のため鑑賞。

3,4年前に読んだニーチェの本にあった「もし誰かをいじめることでしか生きがいを感じられない人がいたとして、いじめをやめてしまったら死ぬとして、彼の行為は悪か?」(言葉違うかも、でもまあこんなニュアンス)、って問いを思い出した。

似たようなことを裁判官が弁護団に聞き、別シーンでデボラがスパッとアンサーを出す。確かにそれには共感はするけど、それに対して正しい/正しくないなんて誰も言えない。というか無い。(この私の「無いと思う」ということにさえ正しいかどうかはない。)

人の数だけ経験があって、それに基づく思考と信条があって、正義か悪かを個人的に判定する。でもそんなのこの世の秩序(この話していて秩序とかいうのもアレだけど)が保たれないからかろうじて法律というものがあるだけなんだよな。
例えば親友が親から虐待を受けていてその親を殺し、世間から「悪」の存在とみなされ殺人罪に問われたとしたら、私は親友の行為は正義だと思うしよくやったと抱きしめる。そんなもんじゃん。


とか雑な感想だめかな!一本見るだけで最近マジで疲れる!!
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