ホロコーストの真実を暴くとうたうメモリアル的な話ではなくて、歴史修正主義的な詭弁者たちにホントに勝ちに行く方法を伝えにきてる感じが面白かったし、法廷ものエンタメとして成り立たせたところに映画作りの本気を感じた🔥
この映画は、主人公のような、自分はユダヤの預言者の良心を受け継いでるんだ、という共感を持ち発言する人がいなければ世界は先へ進んでこなかった、という事へのリスペクトは忘れない。熱意のある人を冷笑するのは簡単だが、そんなことはしなかった。しかし弁護士たちの要所要所の判断が、時に劇的なほうに流れてしまいそうな主人公の行動を、リスペクトを以て制するところに、ドラマがあったし、ただの「正しい」「人道的な」映画よりも深みがあったと思う。
しかし、ミック・ジャクソン監督は『L.A.ストーリー』っていう超かわいーラブコメを撮ってて好きな映画だったんだけど、どうでもいいラブコメも社会派法廷劇も同じように普通に撮れるところが、環境として自由やな。