Iri17

否定と肯定のIri17のレビュー・感想・評価

否定と肯定(2016年製作の映画)
3.0
現代史に興味がある人はかなり楽しめると思う。今年の映画で1番イライラしたディヴィッド・アーヴィングを論破するのは痛快だが、映画としてちょっと見せ場が少なすぎる。史実だからしょうがない部分があると思うが、あまり気持ちが乗り切らない。それは主人公のリップシュタットがとても感情的で、味方の弁護士すら罵ったり、裁判だと言うのに勝ってな事を口走ったりするからだろう。立場が違うだけでアーヴィングと大差ないんじゃないかと思ってしまった。

脚本的な問題はともかく、日本でも歴史修正主義や人種差別を標榜する自称愛国者や、無意識に他の人種を馬鹿にしたり、日本人の民族的優越性を語っちゃってる恥ずかしい人が増えているのでこの映画は現代社会で非常に重要だと思う。
Iri17

Iri17