みお

否定と肯定のみおのレビュー・感想・評価

否定と肯定(2016年製作の映画)
3.8
2017.12.11に観た

法廷モノなので会話劇中心で淡々と進むけど、リップシュタットさんの煮えたぎる強い信念にのまれる作品だった。
彼女と共に闘う弁護士チームも、冷静に勝つことだけを考えていて (何がなんでも勝たなくては傷付く人が出るし歴史修正主義者を今後のさばらせることになるから) 、心強かった!

そしてホロコースト否定論者のアーヴィングが気持ち悪いのなんの。役者さんご本人を本気で嫌いになりそうなぐらい腹立つ(笑)


ネオナチの問題とかもう少し掘り下げて欲しいと思うところもあったけど(←自分で勉強しろ)、それは本筋からそれてしまうからこれでよかった。本筋である「歴史的事実を否定するような奴にどうやって接したらいいか」という点は本当によく分かった。これ学校教育の場で見せるべきでは??

ホロコーストに関することだけでなく、今後もきっと歴史修正主義者は出てくるだろう (今も世界中に普通にいるけど…) 。こういうメッセージの強い、普遍性を持った作品は、いつまでも強度を保って訴え続けてくれるんじゃないかなぁ。そういう意味で、この映画を作ってくれてありがとうと言いたい。

あとアンドリュー・スコットさんやっぱ好きですありがとう。ジャック・ロウデン可愛いですありがとう。


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邦題の問題
https://mainichi.jp/articles/20171203/ddv/010/070/017000c
同じ土俵に立ってはいけない。そのメッセージが、いつまでもズシンと響く。
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