ななこっこ

君の名前で僕を呼んでのななこっこのレビュー・感想・評価

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)
3.6
美しい映画だった。絶対に忘れられない最高に楽しくて辛い初恋ってこんな感じ。

北イタリアが舞台。期限が決まってる一夏の恋だけど自由で、避暑地なので解放感もあって全ての瞬間が美しい。ティモシーシャラメの顔面も相まって煌めいていました。

異性とは異なる性的な要素がない(上手く言えない)同性愛だからこその、「この人でなくてはならない」って純粋な気持ちが強く感じられた。形式的に告白したりするんじゃなくて、もう相手の言葉なしに表情とか仕草で分かり合えるレベル。好きになるってこういう事なんだなあ。
同性愛を否定する瞬間が全くなく、親も周りの人もちゃんと普通の異性間交流と同じように受け止めていて安心して観ていられます。なんといってもオリヴァーとエリオの掛け合いがかわいいです。

映画だからと結末を上手くポジティブに持っていこうとしなかったのもポイント高い。いい塩梅で現実感がある。初恋は楽しい事がいっぱいあるかと思いきや傷つくこともあり、でもそれも含めて幸せなんだろうと。エンドロールのティモシーシャラメの顔が焼きついてしまいました。もう1回観たい。
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