とても神聖で美しい作品。
エリオの戸惑い、止められない恋心。
オリヴァーの気の強さに相反するような優しい包容力。
北イタリアの最高のロケーションと夏休みのシチュエーションにあの二人。
完全に魅了されてしまった。
あと、パパとママが最高。
すごく理解があってただただ見守る。そして崩壊寸前にかけた言葉…
感じた喜び悲しみ、全て消し去らないで。
素晴らしい絆を手にしたことを覚えていて。
みたいな。
あの状況でいちばん安心する言葉でしょ。
実際に同性愛者カップルと一緒に過ごすことがあった時、正直身構えたし、なんかいやらしいような、気になるような、見ちゃいけないような複雑な気持ちになったこと思い出した。
複雑なのは彼らじゃなくて、わたしの偏見と理解あるフリのはざまの動揺だ。
偏見について考えると、自分の物の考え方に浅はかさを感じてがっかりする。自覚ないところが本質だったりする。
好きになるのが男か女かなんて本当に関係ない。頭で考えないで心に正直になって、好きと思ったのがその人ならいちばん純粋で尊い気持ちなんだ。
