なつも

君の名前で僕を呼んでのなつものレビュー・感想・評価

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)
4.0
音楽と風景と美しい少年と青年、これだけでも見てよかったと思える作品。
この映画を見て私は感想を言うことに意味があるのだろうかと考えた。きっと他人をハッとさせるような上手いことは言えない。ジェンダーや人種についての知識が枯渇しているからだ。評論についても特に読んだことが無いし、知っていることと言えばメディアで知るLGBTQについてくらい。性差別は無くなれば良いと思っているけど、そう簡単にはいかない理由があることもこういう映画を見て少し分かる気もする。理解することが苦しい場合もあるからだ。両親に理解を得られても社会からの理解を得られなければ、拠り所のない悲しみを抱えることになるということも。
周りの理解が得られても思うようにはいかないことがジェンダーの問題なのかと思う。でもとにかく美しかった。特に最後の暖炉の火が顔に映るところ。美しさというものには悲しみが影を潜めているのか。
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