よ

君の名前で僕を呼んでのよのレビュー・感想・評価

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)
2.5

映像がとにかく美しい、ティモシー・シャラメが歩くだけで眩い。
もし真っ暗な画面に見てる自分の顔なんか写ってしまったらゲロ吐いてしまうかもしれない。
男性のショートパンツを性的な目で見てしまったのは初めてだ。

だがストーリーとして見ると、とにかく自分勝手すぎる。
女性の優しさ・愛情の器の上で本能のままセックスをしている無頼漢。
たまたま欲望を抱いたのが綺麗な男だったという結果にしか見えなかった。
観客は女性が多く、隣の席の女性がズビズビ泣いていたため
(女性視点で観たら泣くところなんてないのに…)と
その方の女性としての気持ちや幸せを勝手に想像し落胆していた。

かくいう私もこの映画を2年前、いや1年前に見たら確実に『尊い』『眼福』と言い
さらには『真実の愛』を偲び泣いていた気がする。
自分を女性として扱えていなかった。
ボーイズラブを好む女性は自分が女性であることに蓋をする。
女性としての幸せを考えるを放棄し、関係のない異性の愛を見守る側にまわるんだろうと
自分の今迄の考察を振り返りながら
友人に連絡をしたところ
「ティモシー・シャラメが美しくて泣いてるだけやろ。話なんてちゃんと見てないって」
と返事がきた。これをベストアンサーとしてこの話を考えるのはやめたのだった。

ただ、この映画は自分のこじらせ度合いをはかるリトマス紙としてつかえる。
男もしくは女に同情するかで、悲しみの感情で終わるか怒りの感情で終わるはずだ。
よ