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君の名前で僕を呼んでのchirolのレビュー・感想・評価

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)
3.8
北イタリアの避暑地で暮らしている男の子のお話。秘密の場所に好きな人を連れて芝生の上で寝転がるところで風に吹かれながらこれって最高って言うシーンが好き。愛にはいろんな形があって、周りの人が性別で決めつけるのは変って思うけれどやっぱりどこかで同性愛は普通じゃないと考えられていて、それを気にしているけどエリオの両親は愛に寛大でエリオにとって素晴らしい家族だと感じた。寛大と言うより愛は全てを受け入れることだからこの両親は理解があるなぁって、LGBTが広まってきた現代にしっくりくる内容。
日本じゃ寝転がることも、毎日の大切さを感じることもあまりない。慌ただしく、考える時間もなく、常識の中ではみ出ずに生きることが正解のような気分になってしまう日があるけどもっと穏やかに時間が過ぎるとこで自分の感情と向き合うべきのような気がする。誰かに"良いと思う"なんて言われなくても誰も傷つけない真っ直ぐな愛は価値のあるものだし、誰かに評価をされなくても、そこに愛は存在する。
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