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君の名前で僕を呼んでのyのレビュー・感想・評価

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)
4.0
17歳の知性溢れる美少年エリオと、夏に研究に来たオリヴァーの北イタリアのどこかであった話。

二人が出会えたことは奇跡。
二人の思いが通じあったことも奇跡。
そして家族の理解をえることができたのも。

お互いの知性に惹かれあって、互いを尊敬して。
二人の時間を過ごして、愛し合って。
それが同性であり周りから認められないと分かっているからこそ辛かったんだと思う。

6週間の滞在を終えてオリヴァーが帰ってしまった後のエリオを救ったのは、父の言葉だった。
オリヴァーと出会って知った幸せや、自分の一面、あらゆることを忘れてはいけないと。
その時感じたこと忘れないように。

オリヴァーから冬に電話があって、春には結婚するという知らせを聞いたエリオ。
最後はずっと焚き火をみて泣いてた。
社会的に受け入れられるのは異性間の恋愛。色んな形の恋愛があるけど、どれを選ぶかはその人次第。

映像が美しくて、エリオが美しくて、音楽が綺麗で、夏の北イタリアの自然豊かな生活が素敵だと思った。
エリオのピアノも素敵だった。

出会い、尊敬、知性、共感、理解...
17歳のエリオにとって、幸せで辛くて忘れられない夏になったんだろうな。
気持ちを葬り去るのではなく、大切な経験として心に留めてほしい。人生を振り返ったときに、特別な時間が過ごせたことを誇りに思えるようになれたらいいな。
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