クマヒロ

オーシャンズ8のクマヒロのレビュー・感想・評価

オーシャンズ8(2017年製作の映画)
3.9
『爽快。現代的女性ケイパー映画決定版』

サンドラ・ブロック演じるデビー・オーシャンが刑期を終え、出所。
刑務所の中で練り練ったプランを成功させるべく、7人の仲間を集め、史上最大級の難関に立ち向かっていく。

とにかくラストまで意外なほどスルーっと楽勝に終わる本作、超スッキリ・女性だけのケイパー映画『オーシャンズ8』

キャラクターの多様性と8人がそれぞれ得意なものを使って立ち向かっていく様が、見ていて爽快。
女性が活躍する映画だという押し付けがましい説明は無く、その人自体の生き様や行動、それ自体を試して難関を超えていくところが「女性なのにすごい」ではなく「この人がすごい」と感じさせる。

『チャーリーズ・エンジェル』の新作が相対的に評価が低くなってしまうほど、キャラクターの多様性や現代性、フェミニズム映画としても、エンタメとしても、しっかり纏まっている。

女性集団映画として『チャーリーズ・エンジェル』過去2作品くらいライトに見れて、かつ『チャーリーズ・エンジェル』新作より現代的フェミニズム映画としての質が高い印象を受ける。

男性への復讐はあくまでついで。
自身のやりたいことを突き詰めていくことが男性目線でも惚れ惚れしてしまうカッコよさを作り出している。
ハラハラするようなシーンが少ないこともスマートな女性を見せるためには、これはこれで良い。
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