‥とりあえず、前作「百円の恋」に
心を鷲掴みにされた記憶は
いったん置いといて観に行ったほうが
良い、と言い切れる作品でした。
コメディ系か、渇望系か、なんなら
なごみ系か‥ピントが合っていなくて
いまいち乗れなかったなあ。
いやコメディなんですけど、
それほど笑える訳でもないし
コミカルなシーンにけっこうな尺を
取っている割には笑えずじまいでした。
残念ながら。
登場人物の誰もが本気じゃないから
こちらも本気になれない、
誰も本気で困っていないから
感情の起伏に乏しく苦しみなんかも希薄、
描写がライトでいい人しか出てこない。
主人公のヒデオ、
クズ中のクズじゃないですか。
まあお決まりの。
成長を描いてこそ、だとかは思わないし
そういう作品ではないとわかっていながらも
結局、この作品なにも起こってない‥としか
思えないんですよね。
どういうジャンルだったとしても
人と本気でぶつかったり、
自分と本気で向き合ったり、
そういうの、期待してしまいました。
あのシーン、もっとエンタメ性持たせてくれよ！
あのシーン、もうちょっと振り切ってくれよ！
言い出したらキリがないのでこのへんで‥。
結果、言うまでもなく
前作の 安藤サクラの女優根性が
圧倒的すぎた‼︎の一言に尽きます。
