クリスマスイブの夜に起きた王道ファンタジー。
作中では、あの有名なくるみ割り人形の音楽を楽しめるだけでなく、衣装やセット、装飾などどれも本当に美しくて視覚的にも楽しめる。「映画」ならではの良さというものを改めて実感した。
あるキャラクターが本性を表した際は、同じ衣装だけれども肩の着こなしが変わっている事に気づいた。
こんなに壮大で豪華な世界観を見せつけていながらも、衣装のほんの少しの着こなしでも表現を怠らないその繊細さに、「魂は細部に宿る」という言葉を思い出した。
冷めた目でみると意外と狭い世界だし、キャラクターに関する説明はほぼなく、物語の深みはあまりない。
でも、おとぎ話って本来そういうものだとも思います。
あまり評判がいいイメージではなかったので期待はしていなかったけど、私は嫌いじゃなかったし、もっとこの世界のいろんな物語を見てみたいと思った。
ナルニアと同じ景色のシーンは若干新鮮味が欠けたので、そこは残念。