鷲尾翼

レザボア・ドッグスの鷲尾翼のレビュー・感想・評価

レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)
4.5
【まとめシネマ】#401

【まとめ】
* 無駄な会話が素晴らしい
* 原点にして安定のタランティーノ
* ファンなら、観るべし!

本作は「パルプフィクション」「ワンスアポンアタイムインハリウッド」など唯一無二の作品を生み出し続けるクエンティンタランティーノ監督が1992に製作したデビュー作。

本作のレビューに「無駄な会話劇」を評価している人が多くいる。僕はタランティーノ監督作品をある程度鑑賞してから本作を遅れながら鑑賞したが、その無駄な会話劇の魅力に気づき、軽く後悔している。

本編はある強盗グループの話だが、劇中の会話の5−6割は物語には関係ない無駄話で構成されている。そのおかげで、作品の雰囲気が緩和され、登場人物の人間味が増して、面白い!そして、冒頭に一番無駄話をしているのがタランティーノ監督本人なのもGOOD!

また、本作の構成や演出もタランティーノ監督らしい。
冒頭すぐにある人物が血だらけで大変な状態になる。そして物語が進むにつれて先程の種明かしをする構成は、監督作品にはお馴染みの構成。デビュー作ながら、ファンを裏切らない。

本作は、やはりタランティーノ監督のファンなら観るべき作品だ。
無駄話の魅力、監督ならではの構成、そして、黒スーツ黒ネクタイ。最高です。
鷲尾翼

鷲尾翼