これと言って濃い作品ではないし大どんでん返しがあるわけでもなく、最近は脚本が凝っている作品を沢山観ていたので少し物足りないとも思えるがこの作品、と言うかこの監督の作品はそこを重視するものではないのではないかと思う。
初めてタランティーノの作品を観たが味があってまたこの人の作品を観たいと感じるほど何かくるものがあった。
まずOPの曲とともに男たちが歩いているシーンがカッコよすぎる。序盤だったのにも関わらず観終わった今でもしっかり覚えているほどインパクトのある良いシーンだ。
そして終始出てくるジョークが下品だが笑える。これは個人的なことだが洋画のジョークで笑えることがあまりない。恐らく笑いのツボが日本人とは違うのだろうが本作のジョークは笑えた。特に逆立ちで小便が云々のところが最高だ。
最後にサイコ野郎の作り方が際立っている。観てて「こいつやばすぎる」と心の底から思った。
昔の映画ならではのアウトロー感がすごく出ていてやっぱり昔の映画の雰囲気は良いなと思った。
ストーリーのあらすじは裏切り者によって強盗集団が互いを疑い壊滅していく様を描いているといったところか。それなりに長い付き合いだろうに疑い始めるとこんなにも脆いのかと疑問に思うが面白い作品だった。