よしおスタンダード

レザボア・ドッグスのよしおスタンダードのレビュー・感想・評価

レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)
4.0
【会話という名のジョブ】

この映画を20代で初めて見た時、実はまったく面白いと思えませんでした。

会話ばっかりだからです。地味な倉庫のシーンが多めだからです。

ところが今、改めて見直すと、まさに、その「会話主体」であるところが、タランティーノ映画の本質だということがわかります。

この映画を「ボクシングの試合」に例えます。

男たちがひたすら会話してるのは、「お互いの距離を探り」「お互いの出方をうかがう」ための、ジョブなんですね。

それも、超一流のボクサーが繰り出すジョブなので、それだけでもボクシングファンは見てるだけでたまらないんです。

そのうえで、時々炸裂するストレート、フック、アッパー。

ラストの怒涛の展開は、まさに激しいカウンターの打ち合い。

最高ですね。

まず、オープニングのタイトルクレジットがかっこいいですね。

そして、曲の使い方がもうすでに上手い。

ティム・ロスがくだらない小話を必死で覚えてるシーン最高ですね。